桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―はじまり Ⅱ ―

ピンポーン

インターホンを鳴らして待つこと少し。

ドタドタと音が聞こえ、ドアが勢いよく開かれ、

 


「はーい!どちらさまでしょーか」

小さい男の子が元気いっぱい飛び出してきた。

しかし、ナオが何か言う前に、

「あっ!もしかしてお隣りさん!?」

と嬉しそうに声を上げた。

「ユウヤ。お客さん?」

家の奥の方から女性の声が聞こえてきた。

「うん、お隣りさんだよ!ママ!!」

パタパタと音がして奥からエプロンをした女性がでてくる。

「あらこんにちは」

「こんにちは。今日隣りに引っ越してきた者です」

ナオはそう言ってペコリと頭を下げた。

「初めまして。あなたがセンリさんの娘さんね?」

「はい。ナオっていいます」

「ボクはユウヤだよ!」

男の子がかわいらしく自分を指して名前を告げた。どうやらよっぽど“お隣りさん”が嬉しいらしい。

「あの、オダマキ博士にもあいさつをしたいんですけど」

「あら、あの人・・・今どこかしら?」

本気で首を傾げている奥さんに、ナオは不思議そうに問い掛けた。

「あの、どちらにかお出かけにでも?」

「あ、そういうわけでもないんだけど。あの人研究所にいないことが多くてね。フィールドワークっていうんだけど、外に出てることが多いのよ。ユウキが一緒だからいいんだけど」

「ユウキってボクのお兄ちゃんだよ!」

本気で困っている奥さんに、ナオはじゃあ、と声を上げた。

「一回研究所の方に行ってみます。場所、教えてもらえますか?」





「ここか」

教えてもらった通りに道をきたナオは、一つの大きな建物の前に行き着いた。

インターホンを押して少し待つ。

「はい?」

助手と思われる人がでてきた。

オダマキ博士、いらっしゃいますか?」

「悪いけど、今外に出ちゃってるんだ。いつごろ帰ってくるか・・・」

「そうですか」

しかし助手の人は悪く思ったのか、何かを思い出すようにこう続けた。

「今日は101番道路の方に行くと言っていたよ。もしかしたらそこに行けば会えるかもしれないけど」

「その道路って」

場所を教えてもらうとお礼を言い、ナオはそのまま101番道路に向かって歩き出した。