桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―はじまり Ⅲ ―

ミシロタウンからコトキタウンまで続く一本道。

そこが101番道路だが、道の両脇は人を寄せ付けない自然の領域となっている。

「・・・しまった」

 


そこに来て、ナオはようやく致命的なことに気が付いていた。

「わたし、博士の顔知らない・・・」

考えればすぐにわかることだったのだが、誰も研究所にいないなど思わない。

――結論。まぁ、なんとかなるんじゃない?

そう考えて再び歩き出そうとした時だった。

ガササッ!

横手の草むらから何かが飛び出して来た。

「!?」

「た、助けてくれーっ!」

飛び出してきたのは一人の人間と一匹のポケモン

がっしりとした図体の男の人だ。

「き、君!頼む、助けてくれ!」

ナオの存在に気付いたその男の人は、逃げ回りながら助けを求めてきた。

が。

「なんで?」

ナオの返事はあっさりとしたものだった。

「なっ―!」

男の人は絶句している。

ナオは続けた。

ポケモンに襲われてるってことは、おじさんがそのポケモンが怒るようなことしたからでしょう?だったら襲われるのは当然の報いじゃない。それにわたし、関係ないし」

「ちょ、ちょっと君!」

「あと、わたし今ポケモン持ってないんで。じゃ、急いでるんで頑張ってください」

ヒラヒラと手を振ってその場を去ろうとした時、別のところからまた違う声がした。

「父さん!?」

見れば、一人の少年が草むらから姿を現している所だった。

「と、父さん!ゴロウ!」

少年が慌ててボールを投げ、中からミズゴロウが飛び出してきた。

「ゴロウ、“みずでっぽう”!!」

バシャッ!

ミズゴロウの口から勢いよく発射された水が、男の人を襲っているポケモンに見事命中する。

ポケモンは慌てて逃げていった。

「今のはポチエナか・・・。父さん大丈夫?」

少年が男の人に近付いていく。男の人は疲れたようで、地面に座り込んでいた。

「ああ。助かった、ユウキ」

「父さん、ユウキ・・・?」

ナオが呟くと、ユウキ、と呼ばれた少年がこっちを向いた。