桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―はじまり Ⅳ ―

「ユウキはボクの名前だ。こっちはボクの父さんだよ」

声にはトゲトゲしさが含まれている。

しかしナオは全く気にせずに問い返した。

 


「・・・もしかして、オダマキ博士?」

「ああ、私がオダマキだが」

返事はイエスだった。

ナオはやれやれ、といった風だ。

「それならそうと言ってくれればいいものを」

そこで一旦言葉を切り、挨拶の風体を整える。

「初めまして、オダマキ博士。今日ジョウトからお隣りに引っ越してきたナオといいます」

「隣り?ということはセンリの娘のナオちゃんか!」

ナオは、はい、と頷いた。

「隣、て君がお隣りさん?」

ユウキが疑問系で声を上げた。

「そう言ったじゃない。一度言ったことを聞き返されるのは嫌いだわ」

ムッ!

ユウキの顔が見る間に不機嫌になる。

「父さんから聞いたけど、君、ジムリーダーの子だって聞いた」

「そうよ」

「ジムリーダーの子ならポケモンも使ったことがあるんじゃないの?」

「あるけど、それが?」

ナオの返事は淡々としている。それが更にユウキを扇いだ。

「じゃあなんで父さんが襲われたのを助けようともせず見てたんだ!ポケモンを使ったことがあるなら、ポケモンの扱い方や接し方もわかってるだろう!?」

「わかってたらなんでもかんでも助けろって言うの?なんでよ。だいたい結果的にあんたが助けたんだからいいじゃない」

「そういう問題じゃない!」

二人の周囲は完全に険悪モードになっている。

ナオが一つ溜め息をついた。

「助けなかった理由はさっき博士本人に言ったわ。一度言ったことを何度も言いたくないから、知りたかったら博士に直接聞いて」

それから、とナオは続ける。

「さっきのポケモンポチエナでよかったわね」

「どういう意味だよ?」

ポチエナってしつこく追って来るけど、反撃すればすぐ逃げていくポケモンじゃない。そんなポケモンでもないと、あなたのポケモンじゃすぐに決着なんてつかなかったでしょうね」

「・・・つまり、ボクのポケモンが弱いってこと?」

ポケモンだけじゃなくて、あんたの腕も」

「困ってる人を助けようともしない人に言われたくないよ」

「あ、そう。ずっとこの町にいるんならいいんじゃない?それで。じゃあ、わたし帰るから」

ナオはすっ、と背中を向けて歩きだして、数歩進んだ所で呼び止められた。

「待って!」

中越しに振り返る。

「そこまで言うんだから、君は、ポケモン強いんだろうね?」

ナオはその言葉の意味を理解して、にっ、と口端を軽くつり上げた。

「試してみる?」

それはユウキからの挑戦状だった。






--*--*--あとがき--*--*--

え?またこういうところで終わるって?

いいじゃないですか。切りがいいですし^^


なんかこれだけで二人がどんな性格してるかよくわかりますね。

特にナオ。彼女は辛口コメンテーターなのでズバズバ言うし、自分の嫌いだと思う相手にはとことん冷たいです。

オダマキ博士とユウキとの対応の違いがそれを物語ってますね^^;


とにもかくにも、二人の出会いはこんな感じです。