読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―旅立ち Ⅱ ―

版権-RSE物語 版権

一日経った、明くる日の朝。

「ナオ、起きてる?」

部屋のドアをノックする音とともに、廊下から母親の声がした。

 


「とっくに起きてる」

「そう。下で待ってるから、早く降りてきなさいね」

「わかってる」

答えると、部屋の外で階段を下りていく音がした。

一方ナオは、部屋の中でカバンに荷物を詰めていた。

といっても、きずぐすりや救急箱、携帯食料などの旅の必須アイテムである。

 

「これでよし。プー、行くよ」

ベッドの上でナオの作業を傍観していたププリンは、嬉しそうにナオの頭に飛び乗った。





「おはよう」

一階に下りると、父親と母親がすでに朝食を済ませ、食後のコーヒーを飲んでいた。

「おはよう、ナオ。旅仕度はもう済んだのか?」

父、センリが聞いて来る。

「今終わらせてきた」

そう言って、トーストをひとかじり。

「とうとうナオもちゃんとしたポケモントレーナーになるのね」

「確かジムを回るんだったな、ナオ」

紅茶を一口飲んでから答える。

「そう。目標は一応ホウエン地方の全ジム制覇」

「ということは、そのうちパパとも戦う、ということだな」

「・・・そういうことになるね」

そこでナオは少し考えて。

「パパ、わたしの実力知ってるんだから、今バッジくれてもいいじゃん」

「ダメだ。欲しかったら、トウカジムに挑戦しにこい。――と、そろそろでなければな」

時計に目をやったセンリは、イスから立ち上がった。

「そういえばナオ」

「何?」

トーストの最後のひとかけらを口にいれながらナオはセンリを見る。

「隣りがお前を呼んでたぞ」

「隣り?」

ピンとこないのか、ナオは眉をしかめている。そこに母親が助け船を出した。

オダマキ博士よ、ナオ。用があるらしいから、町を出る前に研究所によっていきなさい」

「ふうん」

そう呟いて、ナオはカップの紅茶を飲み干した。