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桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―旅立ち Ⅲ ―

版権-RSE物語 版権

昨日のようにナオは研究所のインターホンを鳴らした。

昨日と違うのは、ププリンが一緒ということと、出てきたのがオダマキ博士本人だったということだ。

「はい。ああナオちゃん!よく来てくれたね。さあ入って入って」

 


言われるままに研究所に入っていく。

一番奥の部屋に入った。

「そこのボールを見てくれるかい?」

そう言って示されたのは、机の上に置かれた二つのボール。

「これ、博士が昨日持ってた・・・」

 

そこまで言って、一方のボールが勢いよく開いた。中からキモリが飛び出して来て、ナオに飛び付いてくる。

「え、ちょ?」

突然のことに困惑していると、オダマキ博士が苦笑気味に口を開いた。

「どうも昨日戦った時に君に懐いてしまったみたいでね。だったらいっそ君にあげてしまおうと思ったんだ」

「はあ」

頭の上のププリンキモリに挨拶をしている。

「センリから聞いたよ。君も今日、旅に出るんだってな」

「君“も”?」

「昨日ユウキも旅に出たんだ。私のフィールドワークを手伝うと言ってくれてね」

話を聞いていたナオは、あいつか、とこっそり思う。

「それよりそのププリン一匹で旅に出る予定だったのかい?」

「はい。プーがついてくるって言うし、小さい頃から一緒だったんで」

「進化は?」

「今のところさせる気はないです」

「はあ。なかなかの度胸だね。それならキモリを君に預けて正解かもしれないな。そうだ!ついでだから」

オダマキ博士は部屋の奥へ一度引っ込むと、何かを手にして戻ってくる。

「これも君にあげよう。ホウエンはまだ不慣れだろう?」

「ええ」

「これはポケモン図鑑ホウエンは君がいたジョウトとはまた棲息してるポケモンが違うからね。何か役に立てばいいよ」

そう言って手渡してくる。

「でもこれ、博士の研究で大切なものじゃ?」

「まあデータを集めてくれれば嬉しいが、ユウキもそれはやってくれているし。君の使いたいように使ってくれ」

(・・・いいのかなぁ、この人・・・)

内心呆れながらも、ナオは素直にオダマキ博士の好意を受けとることにした。

「ありがとうございます」

「途中でユウキにあったらよろしくな」

「あーうん、はい」

曖昧な返事をしてナオは研究所を後にした。



「できることなら、あいつにはあんま会いたくないなぁ」



そんなことを思いながら。