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桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―102番道路 Ⅰ ―

版権-RSE物語 版権

コトキタウンで一泊したユウキは、102番道路へ足を進めていた。

「101番道路と103番道路は棲息してるポケモンにあまり違いがなかったけど、ここもまた少し違うんだね」

辺りを見回しながら肩の上のミズゴロウ、ニックネームはゴロウに話しかける。

 


ゴロウもユウキと同じ様に珍しそうに辺りを見回している。

「あれはハスボーだ。ケムッソもいる。・・・ん?何、ゴロウ」

図鑑を見ながら水辺に目をやり、草むらに目をやり・・・突然ゴロウが騒ぎだした。

ゴロウが示す方を見ると、ユウキは変な人を発見した。

草むらに隠れるようにして、地面にはいつくばっているのだ。

「背中が動いてるから息はしてるみたいだけど・・・。行き倒れかも」

ユウキは図鑑をしまうと、その人の所に駆けて行く。

「大丈夫ですか?」

そう言って前に回り込み、足を踏み入れた瞬間。

「あーーーっ!!」

足下から思いっ切り声が上がり、ユウキは驚いて今降ろしたばかりの足を慌てて戻した。

「げ、元気そっ――!」

ぐわしっ!

「君!なんてことしてくれるんだー!!」

襟首を掴まれて思いっ切り前後に揺らされる。

「ああの!?」

「まだスケッチし終わってなかったのに!」

「す、スケッチ?あの、とりあえず落ち着いてください!」

ユウキがそう叫ぶと、男は手を放した。

「あ、ああ、すまん。つい興奮して」

「い、いえ。なんかボクが悪いことしちゃったみたいですし。何されてたんですか?」

ユウキが尋ねると、男は下に置いてあったスケッチブックを手に取り、ユウキに見せてきた。

「オレはポケモンの足跡をスケッチするのが趣味なんだ。今もその君が踏んでしまった珍しい足跡をスケッチしてたところなんだよ」

「珍しい?」

パラパラとスケッチブックをめくっていたユウキはその言葉に顔をあげる。

「そうさ。今まで見たことがない足跡だから、きっと珍しいポケモンに違いない!・・・なのに君ときたら」

ユウキは一番最初に開いていたページを見てみた。

「あのー」

「ん?なんだい?」

「失礼ですけど、これ、ポケモンじゃなくて、人の靴跡じゃないですか?」



間。



「何いっ?!ちょっ、君!見せてくれ!」

男はユウキからスケッチブックを奪い返すと、じーっ、とスケッチを見つめ始めた。

「――ああ!」

しばらくして突然声を上げたかと思うと、今度は自分の靴裏を見始めた。

そしてガクリとくずおれる。