桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―102番道路 Ⅱ ―

「ど、どうしたんですか?」

ユウキが恐る恐る尋ねると、男は膝を突いたまま答えた。

「これ、オレの足跡だ・・・」

 


――沈黙。

「あーえーっと。・・・よくありますよ!きっと、そういう勘違いなんて。そうだ。新しい足跡でも探してみたらどうですか?」

「でもなぁ。この辺りはもう大体・・・」

ユウキはなんとか励まそうと試みるが、彼のショックは大きいようだ。

なおも励まそうとした時、ゴロウの様子が一変した。

「ゴロウ?」

ゴロウは突然後ろを向いて口から水を発射する。

「え?」

ユウキも慌てて振り向くと、一匹のジグザグマがゴロウが放った水を避けているところだった。

「野生のジグザグマ!?」

ゴロウの反応とジグザグマの様子を見るに、どうやらジグザグマは怒っているようだ、が。

「なんであのジグザグマ怒って」

ジグザグマが飛び掛かってきた。

「うわっ!」

慌てて避けたユウキを通り過ぎ、横にいた男な襲いかかる。

「え?」

「わっ!な、なんだこのジグザグマ!」

「なんだじゃなくて怒ってるんですよ!」

ユウキは男の手を取って走り出した。

「ゴロウが攻撃したってことは、あのジグザグマは最初からボクたちに敵意を持ってたんだね?ゴロウ」

ゴロウは頷く。

「だとしたら、たぶん原因はあなたですよ」

ユウキは横を走ってる男に向かってそう言った。

男は驚いている。

「な、なんでだよ!オレあのジグザグマに何もしてないぞ!?」

「あのジグザグマ。最初からあなたが目当てみたいでしたよ。それに、別にポケモンは直接なにかされなくても怒る時は怒るんです。さっき自分の足跡をポケモンの足跡と間違われてましたよね」

「ああ」

「その時どういう風に動いていたんですか?ただ歩いていたなら、自分の足跡は後ろにしかつかないんだから間違えるはずがないんです」

なにも、自分の後ろを向いて自分がつけたとわかっている足跡をポケモンの足跡と間違えるなど、ほとんどありえないだろう。

男は少し考えて口を開く。

「あの時は、珍しい足跡や新しい足跡がないか、道を外れた所を歩き回ってたんだ。特に気の向くままに歩いていたから、どこをどう通ったか」

「覚えてないから、いつの間にか自分が一度通った所に戻ってきたことに気付かなかった?」

「ああ」

「じゃあ、たぶんその時、あのジグザグマのテリトリーも歩き回ったんだ。それをあのジグザグマが、あなたが自分の住みかを荒らしにきた人間だと勘違いしてるんですよ!」

「なんだって!?」

「とにかくずっと逃げてても解決しませんね。ゴロウ!」

ユウキは立ち止まり、振り向き様にゴロウを戦闘に出した。