読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―102番道路 Ⅲ ―

ジグザグマが走った勢いそのまま突っ込んでくる。

「ゴロウ“たいあたり”!」

ゴロウとジグザグマが、ぶつかりあう。

 


ザザザッ!

お互いの衝撃で飛ばされるが、両方ともにキレイに着地する。

(どうする?“みずでっぽう”だとさっきみたいに避けられる)

ジグザグマが再び突っ込んできた。

「わっ!」

ゴロウ、ユウキともにジグザグマを避け、再び足をついた時、違和感が足から伝わってきた。

ユウキは下を見る。

「湿っぽい・・・?」

土が水を含んでいる。

横に視線を流すと、池があった。

「――ゴロウ!」

ゴロウがユウキの声に反応する。

ジグザグマがもう一度“たいあたり”を仕掛けてくる。

「“どろかけ”!」

シュババッ―!

ぶつかってくる手前でゴロウは思いっ切り土を蹴りあげた。

ジグザグマはもろにそこに突っ込み、泥が顔にかかる。目を閉じて嫌そうにその場をウロウロとし始めた。

「いまだゴロウ!“みずでっぽう”!」

そこにゴロウの“みずでっぽう”が決まる!

すかさずユウキはモンスターボールを投げる。

ポンッ!

ジグザグマが中に入り、おとなしくなった。

ジグザグマがボールに収まったのを見届けると、ユウキはほっ、と一息ついた。

「ふう。よかったあ」

ユウキはジグザグマの収まったボールを拾いあげる。

「助かったよ。すごいな、君」

「いいえ。どう致しまして」

応えてから、ユウキはジグザグマをボールから出して池の方へ歩いて行く。

男も後ろからついてきた。

「おい、もう出したりして平気なのかよ」

「大丈夫ですよ。それに洗ってあげないとかわいそうでしょ?」

そう言ってユウキはジグザグマを抱えたまましゃがみ込む。

ジグザグマは池の水でパシャパシャと顔を洗い出した。

ゴロウは池の回りで泥遊びを始めている。

「はあ〜。君優しいんだな」

「だって自分がされたら嫌でしょう?」

「違いない。そうだ、まだ名乗ってなかったな。オレはナオヤだ」

「ボクはユウキです。――ところで、どうしてポケモンの足跡のスケッチなんて始めたんですか?」

「変な趣味って?」

「そ、そういうわけじゃ!」

ユウキが慌てると、ナオヤは声を立てて笑った。