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桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―トウカシティ Ⅰ ―

版権-RSE物語 版権

「ここがトウカか。思ったより近いんだ」

街の入口に立ったナオは、今し方通ってきた道を振り返りながら呟いた。

「さて、パパに会いに行こうか。ねえ、プー」

 


肩の上のププリンのプーにナオは話しかける。ププリンは嬉しそうに頷き、ピョンッと跳ねた。

ナオが慌てて跳ねた体を抱え込む。

「あーもう気をつけて」

あまり気にした風もなく言うナオに、プーはころころと笑った。




トウカジムの戸を開け、ナオは中に入った。

「ん?挑戦者かい?」

入った瞬間声がかかる。

中を見ると、部屋の中央にセンリと一人の少年が立っていた。

「あ、パパ」

「ナオか!」

プーがナオの腕の中から飛び出し、センリの元へ跳ねて行く。センリがそれを抱き留めた。

「プーもナオも元気か?」

「元気元気。ていうか、昨日今日のことじゃない」

「ははは。ミツルくん、ちょっと待っててくれるかい?」

センリは横にいる少年に話しかける。少年は、はい、と頷いた。

「それで、今の手持ちはどうなってる?ホウエンもここまで来るだけで、いっぱいいただろう」

ナオは腰のモンスターボールを手に取り見せる。

「はい」

「プーにキモリラルトスか」

「うん。キモリオダマキ博士から。ラルトスは102番道路で」

ラルトスは、なんか珍しそうだから、という理由で捕まえていたりする。

「今はこれだけ。で、ジム戦してくれるの?」

「いや、・・・もう少し育ててから挑戦に来なさい。いくらお前でもまだ無理だよ」

「無理じゃないかもよ」

「・・・・・・そんなに今欲しいか?」

「絶対欲しい」

ナオの返答に、センリは少し考え込む。

「ふむ・・・。そうだ、これなら。いや、むしろ丁度いいか」

ブツブツと独り言を呟くと、再びナオに向けて口を開いた。

「ジム戦はまだできないが、今から言うことをしてくれたら特別にバッジをやろう」

「何すればいいの?」

センリは横にいた少年の肩に手を置く。

「こちらの少年はミツルくんという。彼のポケモン捕獲を手伝ってあげて欲しい 」

「なんで。一人で行けばいいじゃない」

「彼は肺が弱くてね、一人でそういう場所には危険だから行けないんだ。パパは これから急用が入っていて一緒に行くことができない。いいだろう?ナオ」

「・・・・・・わたし、そういうの苦手なんだけど」

「知ってるさ。だからだ」

ナオとセンリはしばし見つめ合う。――先に折れたのはナオの方だった。

「わかった。行けばいいんでしょ。行くよ」

ナオはさっさと踵を返して扉の方に歩いて行く。

その後をプーとミツルが慌てて追って行った。