桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―トウカシティ Ⅱ ―

ナオの後ろを必死にミツルがついていく。

「あの、ナオさんでしたっけ」

ミツルが声をかけ、初めてナオは足を止めた。

 


「そうだけど、何?」

「その、よろしくお願いします!ボク、ポケモン初めてで、わからないことが多いかもし」

「うるさい。いちいちわかってること言わないで」

「え、え?」

「そんなこと言うためだけに声かけたの?」

ミツルのことなどお構いなしにズバズバとナオは言葉を続ける。

「えっ、えっと。できればもう少しゆっくり歩いてくれると」

「わかった。少しだけよ」

言うと、ナオは先程よりもゆっくりと歩き始めた。

ミツルは目をしばたたかせる。

なんだろう。彼女の何かが引っ掛かった。

「あ、それから」

ナオが再び足を止める。

「こほっ、このポケモン・・・」

ミツルは自分の頭の上を指差した。プーがミツルの頭後ろからひょこりと顔を出す。

彼女の反応までにしばし間があった。

「――て、プー!?ついてきてたの?」

驚くナオに、プーはぴょん、とミツルを離れてナオに飛び付いた。

「パパのところにいると思ったのに」

するとプーは何かを抗議する仕草をした。ナオは目をしばたたかせる。

「ミツルとなかよくなりたかった?」

プーは満足そうに頷いた。それからすぐにまたミツルの方へ飛び移る。ミツルは抱くようにして受け止めた。

ナオはミツルを見ながら軽く苦笑する。

「だって、ミツル。その子はププリンのプー。友達になりたいって」

「ボクと、友達に?」

プーは頷く。

「ボクの方こそ」

ミツルはプーと目線を合わせて笑いあう。

「それにしてもすごいですね、ナオさんて。ポケモンの言ってることがわかるなんて」

プーとの挨拶を終えたミツルは、プーを抱えたままナオに顔を向ける。

「わかるのはプーだけ。さ、早く行くよ」

ナオは先を歩き始める。ミツルはその後を今度はすぐについていく。

「ナオさんとプーはなかよしなんですね。いつから一緒にいるんですか?」

「・・・生まれた時から」

「え?」

「プーが、タマゴから生まれた時から」

そう言うナオはどこか遠くを見ている感じだ。

「――すごいですね。ボクもナオさんとプーみたいになかよくなれるかな」

「大丈夫よ」

間髪いれずに返ってきた答えに、ミツルは呆けた顔をする。

ポケモンへの優しさがあれば大丈夫。プーがすぐになついたんだから自信持ちなさい」

そこでナオが肩越しに振り返る。

「プーは優しくない人には絶対なつかないから」

ミツルの顔が明るくなる。

「はい!・・・けほっ」

ナオが足を止めた。

「で、どのポケモンがお望み?」