桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―トウカシティ Ⅲ ―

ミツルも同じく足を止めて前を見た。

「くさむら・・・」

「街中じゃいないからね。お目当ては?」

 


ポケモンならどのポケモンでもいいんですけど・・・」

ミツルの返答にナオはため息をつく。

「自分が使うポケモンよ?ずっと一緒にいるなら、より自分が気に入ったポケモンにしなさい。――そういえばポケモンは?」

「え?」

「バトルして捕まえるんでしょう?パパから借りたりは?」

ミツルは首を横に振る。

「そう。じゃあはい」

ナオはモンスターボールを一つミツルに手渡した。

「中身はラルトス。今だけかすわ。プー、そろそろこっちきなさい」

プーはおとなしくナオの頭に飛び移る。

ナオはそれを確認すると、くさむらにどんどん入り込んでいく。

「気に入ったポケモンがいたら声かけるように」

「あ、はいっ」

ナオの後ろにつきながら、ミツルは辺りを見回してみる。

ジグザグマポチエナハスボータネボー軽く見渡すだけでも多くのポケモンが見つかった。

「すごい。街を一歩出るだけでこんなにいるなんて」

「この辺りにいるのは本の一部よ」

「それでも、すごいです!こんなに見たの、初めてですから」

感激に見渡すミツルの言葉に、ナオは無言を通した。

あっちを見てこっちを見て。そんな時上から鳴き声が聞こえた。

ミツルは空を見上げる。

スバメよ」

前方から声がした。ナオだ。彼女も同じように空を見ている。手にはポケモン図鑑

ミツルは再び空を見上げた。

一匹の鳥ポケモンが空を滑っている。

その姿をしばし見つめ、

「ナオさん」

ミツルはポケモンを見つめたまま口を開いた。

ナオはミツルに視線を移す。

「ボク、あのポケモンがいいです」

その言葉を聞いて、ナオは再びスバメを見る。

スバメでいいのね?」

ミツルは、はい、と頷いた。

さて、どうするか、とナオは考え始める。

相手は空を飛んでいる。あの高さではラルトスの技は届きそうもない。戦うには地上に落とさなければ。

ナオは首を回らせて、見つけた。

「ミツル、あっちは?」

「あっちは海ですけど」

「なるほど。ミツル、ラルトス出しといて」

「あ、はい!」

ナオは一点を見たままそう言った。その視線の先には――スバメよりも低く飛ぶ、キャモメの姿。

キモリ!」

ナオはボールを投げ上げた。

ボムッ!

キャモメの上でボールが開き、キモリが飛び出してくる。

キモリ、“はたく”!」

キモリキャモメの頭目掛けて、尾を降り下ろす!


バシィンッ!


頭をはたかれたキャモメは少し落下して、よたよたとなんとか空中にとどまる。が、キモリの第二撃がキャモメの体に決まった。