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桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―トウカシティ Ⅳ ―

版権-RSE物語 版権

キャモメは頭をくらくらさせながら地面すれすれに浮いている。

ナオはすかさず空のボールを投げる。

ボンッ――と音がしてキャモメがボールに収まった。

 


「よし」

確認したナオはすぐにボールからキャモメを出した。

キャモメスバメ逃がさないで!」

キャモメはすぐに上昇してスバメと交戦状態となる。

「すごい・・・」

ミツルはナオの早業に目を丸くしている。キャモメスバメの戦いを傍観していると、横から叱責が飛んできた。

「ぼやぼやしないっ!」

「はっはい!ごめんなさい!」

「体調は平気?」

「ええ、今のところは」

「今からスバメラルトスの技が届く範囲まで落とすわ。そしたらラルトスを前に出しなさい」

「はい!」

ミツルの返事を聞くと、ナオはキャモメに声をかける。

キャモメ!」

声に応えて、キャモメは少しずつ下に降り始めた。交戦しているスバメも追いかけるように降りてくる。

少しずつ、少しずつ――・・・。

「ミツル!」

ラルトス!」

ナオの合図にミツルは ラルトスを前に出す。


キンッ――!

空気が割れるような音がしてスバメが苦しそうにもがき始めた。

「“ねんりき”よ」

「ねんりき・・・」

ミツルはゴクリと唾を飲み込んだ。

自分は今、ポケモンと一緒に戦っている・・・!

「気を抜かないで。鳥ポケモンは空に逃げられたら終わりよ」

「はい!」

スバメラルトスの技から逃れられず、地面に足がつく。

スバメがキリッ!とラルトスを見た。

「・・・ポケモンって、こうして戦って、弱らせてから捕まえるんですよね」

「そうよ。でもまだ大丈夫。続けて」

「・・・はい。ラルトス

ラルトスはミツルに応えて技を出し続ける。


スバメがよたり、と足がぐらついた。

「そろそろか。ミツル、空のボール」

ナオの指示に従ってミツルは、えいっ、と空のモンスターボールを投げた。

バシッ!

一瞬解放されたスバメはハネでボールを跳ね返した。

跳ね返されたボールは砕け散っている。

「・・・“つばめがえし”か。ミツル諦めずにもう一回」

ミツルはもう一度投げるが、また弾かれる。

「はあ、はあ、ラルトス

逃げられないようにラルトスは技を繰り出す。

「・・・ミツル。どうしてスバメがいいと思ったの?」

ミツルは突然の質問に、きょとん、とした顔でナオを見るが、すぐに顔をスバメに戻した。

「空を飛んでいる、姿が、かっこよかったから。ベタだ、て言われそうだけど、こんな体の弱いボクでも、鳥ポケモンがいれば遠くまでいけるんじゃないか、て思ったんです」

「――本当にベタね。まあ、悪くないんじゃない?それじゃあミツル。その思いのままボールをぶつけてみて」

「え、でも」

「大丈夫。時に強い気持ちは常識を覆すものよ」

それから一呼吸おき、

「わたしと、ラルトスを信じなさい」