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桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―トウカシティ Ⅴ ―

版権-RSE物語 版権

ミズゴロウを、連れた少年?」

「ナオさん?」

呟いたナオに、ミツルが不思議そうに問いかけた時だった。

 


突然プーが騒ぎだし、森の方へと飛び出した。

「ちょっと!?」

ナオが慌てて追いかけるが、プーは止まりそうにない。

「ミツル!一人で帰れる!?」

「あ、はい!たぶん!」

ナオはミツルの返事を背中で聞き、プーの後を追いながらポケギアを取り出した。

『ナオか?』

「パパ?ミツルを迎えに行って」

『一緒にいるんじゃないのか?』

「ちょっといろいろあって。詳しくはミツルから聞いて」

言うだけ言うとナオは電話を切った。

「プー!」

いまだに止まらないプーの後を追って、ナオはトウカの森へと入っていった。

森に入って少し行ったところで、プーはようやく足を止めた。

「プー!勝手にどっか行くんじゃない!」

追い付いたナオが屈んできつく言うと、プーはナオを見上げて何かを言った。

「さっき大人が話してた少年がユウキかもしれない、って?それはわたしも考えた。旅立った日から数えてもこの辺を歩いててもおかしくないからね。で?」

再びプーが何かを言う。

「心配じゃないのか?なんで心配する必要があるの。アイツが勝手に首突っ込んだんでしょ。わたしには関係ないこと。一回顔会わしただけじゃない。ほら、ミツル置いてきちゃったらパパにバッジもらえなくなるでしょ。トウカに帰るよ」

そう言ってプーを抱え上げようとすると、プーが怒ったように騒ぎ出した。

「今度は何?」

仕方ない、手を引っ込めて話を聞く体制をとる。

プーの身ぶり手振り付きの言葉を聞いていくうちに、段々とナオの眉間にシワが寄っていく。

「は?なんで」

プーの言葉を聞き終わったナオの第一声がそれだった。

プーが抗議する。

「イヤよ。なんでわたしがアイツの後を今から追わないといけないの。そもそも友達でもないし、心配もしてない。大体あれがユウキって確実にわかったわけでもない。はっきり言ってわたしとは無関係。よって追う意味なし。トウカに帰るわよ」

プーは首を横に振る。

「・・・・・・」

ナオとプーのにらみ合いが始まった。両者譲る気配は見られない。

じっ――・・・

突然プーがくるりと向きを変えた。そのまま森の奥の方に歩いていく。

「――っ!あーもう!!」

苛立たしげに前髪をくしゃり、とかき揚げて、ナオはプーを抱き上げる。

「わかったわよ!行けばいいんでしょ!行けば!!」

結局折れたナオは、プーを肩に載せて森の中に踏み込んでいった。




〜*〜*〜あとがき〜*〜*〜

トウカシティ、というかミツルくん話。
日下先生以上のものは書けませんって。本当神です、先生方は。

そういえばミツルって引っ越すんだっけ、と後から気づきました。あまり思い入れがない模様です(汗)

次はトウカの森で、噂話の真相です。て、真相も何もないけど。