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桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―トウカの森 Ⅲ ―

「お!ドッキー!」

ポケモン二匹が消えた方に三人が進んでいくと、ドクケイルの姿が木々の間に垣間見えた。

「ユウキのミズゴロウすごいな!本当にいたよ!」

 


「ゴロウの頭のヒレはレーダーだから、このくらいの距離なら」

ね、とユウキはゴロウに笑顔を向けた。

「それでどうだ?ドッキー。キノココは」

ケイタがドッキーの方に顔を戻すと、ドッキーが羽ばたきながら前方を示した。

その先に、茂みに隠れるようにしてドッキーを見るキノココの姿が。

「ほら、あれがキノココだよ、社長!茂みから出した方が見やすいかな?ドッキー!」

ケイタの掛け声に応えて、ドッキーはキノココを茂みから追い出そうとする。

瞬間――


ボフンッ――!


キノココの頭から何かの粉が吹き上がった!

「わわ!二人とも下がって!」

ケイタが慌ててユウキとツワブキ社長を後ろに押しやる。

「け、ケイタ!?」

「あれは毒なんだよ!オレたちがすったりしたら大変だ!」

「毒!?」

ユウキは図鑑を開く。

「あった。『草木もしおれてしまうほどのもうどく』!?」

「ドッキー!ほうしを“ふきとば”せ!!」

ドッキーの羽が羽ばたき、強い風がキノココに向かって吹き荒れる。

キノココの向こうの木々や草がどんどんしおれていく。

「オレのドッキーはどくタイプ!キノココの毒だって効かないぜ!よーし、ド」

ぐいっ。

「待ったケイタ」

ケイタの肩をつかんでユウキは待ったをかける。

「なんだよ、ユウキ」

キノココに攻撃しない方がいい。キノココは身に『きけんを感じるとほうしをばらまく』んだ」

「じゃあどうしろって。野生だと近づいたら逃げちまうぞ」

「ボクが行ってみる。ゴロウとクマキチをちょっと持ってて」

「ておい!?手持ちなしでか?!」

ユウキはボールに戻したゴロウとクマキチをケイタに渡すと、キノココに近づいていく。

キノココの少し前で膝を折った。

「おいで。なにもしないよ」

キノココは来ない。

ユウキは、ふう、と息を吐き、カバンからオレンの実を取り出した。

「オレンの実は好き?食べる?」

そうしてそっと自分より手前に実を置いて、ユウキは少し後ろに下がった。

最初はしぶっていたキノココも、警戒をしながらも次第に少しずつ近づいてくる。

ぱくっ。

キノココがオレンの実を食べた。それからユウキを見る。

ユウキが動かないと見ると、ぱくりぱくりとオレンの実の残りを食べ始める。

食べるのに夢中になってるところに、ユウキはもう一個オレンの実を取り出した。

一つ目の実を食べ終わったキノココは、ユウキの手の中の木の実を見つけると、今度は警戒しないで近づいてきた。

そうしてぱくり、とユウキの手の中のオレンの実にかぶりつき、そのまま夢中にで食べてしまった。