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桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語― vsアクア団 Ⅰ ―

版権-RSE物語 版権

キノココをなでていた手を止め、ユウキは立ち上がる。

「ボクはそろそろ先に行かなきゃ。今日はびっくりさせてごめんね」

見上げてくるキノココに別れを告げてカナズミシティに向けて歩き出した。

野生のキノココは、その後ろ姿をしばらくずっと見つめていた――

 






声が聞こえた気がして、ユウキは足を止めた。

歩き出してから、さして時間も経っていない。

「ゴロウ、今何か・・・」

隣を歩くミズゴロウのゴロウに視線を落とすと、ゴロウのヒレが何かに反応している。

バッ――!

完全に何かを探りとったゴロウは一目散に駆け出していく。ユウキも後ろにならう。

ガササッ!

走り出して幾ばくもせずに、進行方向から誰かが姿を現した。

その人影を認めてユウキは目を剥く。

ツワブキ社長――!?」

「ユウキくん!」

先程別れた時よりもスーツが汚れている。傍らにケイタの姿はない。

明らかに先程とは様子がおかしかった。

「ケイタは?一緒に帰ったんじゃなかったんですか?」

「それが、変な奴らがいきなり襲ってきて。そうだ、ケイタくんを助けてくれ!奴らの狙いは私だ。私を逃がすためにケイタくんが」

バキバキ――バンッ!!

ツワブキ社長の声を遮り、盛大な音が森に響いた。

ユウキとツワブキ社長はゆっくりと音のした方を振り返る。

ちょうど目がそれを捉えたとき、ケイタがズルズルと木の幹からずり落ちた。

「ケイタ――!?」

ユウキが慌てて駆け寄ると、ケイタが呻きながら前を見た。

「・・・そ、あいつら」

「あいつら・・・?」

ユウキもつられて前を見る。

ドサッ、と音がした。

見ればドクケイルが少し手前に投げ出されていた。見るからにひんし状態だ。

「ドッキ――っ!うつつつ・・・」

「無理するな!」

ユウキの制止にも、それでもケイタは痛む体を堪えてドッキーの傍らに近づいた。

ドッキーに手が届いたとき、上から声が降ってきた。

「忘れ物よ。わざわざ届けてあげるなんてあたしって親切ぅ〜♪」

瞬間。ケイタがキッ―!と怒りの形相となってその人物を睨みあげる。

「親切、だって?オレのドッキーをこんなにボロボロにして!それのどこが親切なんだっ!!」

睨み付けられた人物、青い服を着た女性は、さして気にした風もなく、ケイタを見下ろした。