桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語― vsアクア団 Ⅱ ―

「は?ボロボロ!な〜に言っちゃってんの、負け犬ちゃん♪」

「負け――!?」

思わずあげたケイタの声もそっちのけ、女は言葉を続ける。

 


「相手のポケモンは徹底的に痛めつけるのがポケモンバトルってもんでしょーが。相手のポケモン気遣ってなんになるってーのよ。そ・れ・に〜」

女は愉悦に顔をにぃ、と歪めた。

「あんたぶっちゃけ弱いしぃ♪雑魚は雑魚らしく、やられたら引っ込んでてくれない?邪魔だからさ〜」

ギリッ、とケイタが歯をくいしばったのがわかる。

言い返したくても言い返せないのだ。女の言った自分に関すること、全てが事実だったから。

「はー、やぁっと黙った。たく、こういうクズは相手にしたくないわ。労力の無駄ってやつ?」

本当にウザそうに長い髪を後ろにはらいながら女は言う。ユウキの片眉がピクリ、とはね上がった。

女は興味をなくしたように視線をそらし、ツワブキ社長と向き合う。目が合うと、ニコリと妖艶に微笑んだ。

「さ、本題に入りましょーか、ツワブキ社長さん♪」

「わ、私に一体何の用なんだ。彼をそこまで痛めつけて」

「あらやだ。社長さんたら耳遠いの?今アタシ、ちゃあんと説明してあげたのに。ま、いーわ。そこの坊やにでも後で聞いたら?こっちは雑魚のせいで予定が滞ってるの」

女はそう言って親指でユウキを示した。

そのユウキは剣呑な顔で事の成り行きを見ている。

「さて、こちらの用件ですが。“起動部品”はどこにあります?」

「――!?な、なぜそれのことを!?」

本気で驚いているツワブキ社長に、女は嬉しそうに顔を歪める。

「我らアクア団にとって、その程度のことすぐに調べがつく。我々にはその部品が必要です。渡していただけません?」

女の要求にツワブキ社長は黙りこむ。悩んでいるのだ。どうするのが一番いい選択なのか。

少ししても返事がないことにイラついたのか、女がモンスターボールをケイタに向けた。

「渡してくださらなければ、彼がもっと痛い目を見るかも知れませんよ。アタシはどちらでもいいですけど」

「ま、待ってくれ!――起動部品を手に入れて、一体どうする気だ」

女の顔が苛立たしげになる。

「そんなことは社長さんには関係ないのよ。あんたはイエスかノーか答えればいいだけ」

「だが、あれは」

女が腰に手をあて、本気で嫌そうな顔をした。

「あんたアタシの言ったこと聞いてる?ちょーウザイんだけど。事を大きくはしたくないわけ。穏便に事を済ませたくないの?」

「穏便に、事を済ます・・・?」

答えたのはツワブキ社長ではなかった。第三者、ユウキの声に、女は意外そうに顔を向けた。