桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語― vsアクア団 Ⅳ ―

ユウキはクマキチのそばに駆け寄った。

「なんで・・・」

「どく状態になるのは防いだはずって?」

 


ユウキは女を見上げる。

「確かに土はどくを吸収する。けどそ・れ・だ・け。どくを無効化することはできないわけよん♪土が落ちきる前にアワに巻き込んで打ち出せば僅かでもどくに触れる」

「その体に触れたどくで、“どくどく”にはおとるけど、どく状態にはなる・・・!」

続けたユウキに、女は嬉しそうな顔になる。

「そうそう♪わかってるじゃない。てこ・と・で」

す――と瞳が冷めたい光を放つ。

女はゆっくりと命令をした。

「場所は聞き出せた?」

はっ、とユウキは慌てて首をめぐらせた。今の言葉は自分に向けてではない。

「社長!」

いつの間にかツワブキ社長の隣に、女と同じデザインの服を来た男が一人立っていた。

「はい。ですが正確な場所は」

「いいわ。御本人が持っていないとわかっただけで十分」

「はっ」

男はツワブキ社長を突き飛ばしてケイタの所に押しやり、女の横に移動した。

「では後は始末をつけるだけ。アメタマ!」

アメタマの体がクマキチに向かって宙を飛ぶ。動けないクマキチを、ユウキはとっさにかばっていた。

アメタマの手が伸びる。そのユウキとアメタマの間に、影が滑り込んだ。

ぼふんっ!

アメタマ!!」

そんな音と女の慌てた声。

ユウキは恐る恐る振り向き、驚いた。

「キノ、ココ!?」

キノココの姿が、自分のすぐ後ろにあった。その頭からは黄色い粉が出ている。

「・・・“しびれごな”?」

キノココのしびれごなは、直撃したアメタマを寄せ付けないように出続けている。

アメタマ、戻りなさい」

まひ状態になり動けないアメタマをボールに戻し、女はしびれごなを避けるように数歩後退した。

キノココも撒き散らすのを止めた。

「まあいいわ。目的はバトルじゃないもの」

女はやれやれといった感じだ。

「君、もしかしてさっきの」

ユウキがクマキチを抱えながら呟くと、キノココが会えたことが嬉しいように応えてきた。

「ユウキくん!」

「ユウキ、大丈夫か!?」

ツワブキ社長と回復したらしいケイタが、小走りに寄ってきた。

「うん。それより社長」

「すまない。ケイタくんとユウキくんが私のために戦ってくれていたのに」

本当に申し訳なさそうにツワブキ社長は頭を垂れた。