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桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―カナズミシティ Ⅳ ―

「それで」

ナオは鬱憤のこもった声で話を切り出した。

「あんた昨日どこで何してたの?」

 


「え―――?」

まさかナオから何か聞かれるとは思っていなかったのだろう。ユウキは驚いた表情のまま固まった。

げしっ―――

「うわつっ!」

ナオが近づいて思いっきり足を踏みつけると、ユウキは痛みで我を思い出したようだ。痛そうに踏まれた足をひらひらと振ったりしている。

「―――で?わたしは昨日散々あんたを探したのよ?聞く権利はあるはずよ」

「昨日、ボクを探したの?」

「プーのワガママで仕方なく」

プーがぺしんっ!とナオの頭をはたくが、ナオはどこ吹く風である。

「昨日はトウカの森を抜けて、106番道路の方まで行ってたよ。夜はデボンの社長さんの家に泊まらせてもらったんだ」

「だから、ポケセンでも会わなかったのか」

ナオは一人納得すると、頭の上に視線を移した。目が“満足か”と問いかけている。

プーが頷くと、ナオは一つため息をついた。

「ありがと。じゃ、わたしこれから用事あるから」

ユウキが目をしばたたかせ、ナオの上を見る。プーよりも上、カナズミジムの看板を。

「用事って、もしかしてジム戦?」

「だったらなに?たく、時間ないのになんで今ノコノコとわたしの前に現れるのよ。現れるんだったらジム戦が終わった後にして欲しいわ」

「そ、そんなこと言われても……。と、とにかく頑張ってね!」

「アンタに言われるまでもないわ」

ユウキはうぐっ、と言葉につまるが、すぐに気を取り直し手を振ってその場を離れていった。

ナオはジムに目を戻すと、その横に立っている立て看板に視線を移した。

『いわにトキメク優等生』

看板にはそう書かれていた。
昨日は暗くて看板の文字がよく見えなかったのだ。だから、こうしてもう一度見にきた。

ジムの前に立ててある看板もジム攻略のヒントになるのだ。

「いわタイプの使い手……」

アゴに手を添え呟くと、ナオはその場を離れ始めた。

いわタイプの弱点は、みず、くさ、はがね。逆に相性が悪いのはほのお、ひこう、ノーマル。

草っぱらまで来ると、ナオはその場に座り込み、腰のモンスターボールを手前に並べた。

「プーは戦力から外して、キャモメは戦力外。となるとキモリラルトス……か」

ナオはしばらくそこで考え込むと、よしっ、と一息立ち上がり、全員をボールの中から外に出した。





午前十時数分前。

カナズミジムの扉の前に、ナオの姿があった。




〜*〜*〜あとがき〜*〜*〜

ププリンのプーには弱いナオ。
ちなみに彼女はツンデレじゃありませんよ。ツンデレにならないように頑張ります。

次はジム戦になります。思ったんですけど、最初のジムはいわタイプっていうセオリーでもあるんですか?
ジョウト以外全部一つ目のジムっていわタイプですよね?

ユウキくんは強くはなりたいけどジムには挑戦しません。「ジムに挑戦するに自分はまだまだだし、父さんの手伝いをやらないと」と考えてるからです。
先は長いぞ、ユウキ!(ちなみにうちの“ユウキ”の発音は後ろ上がりです)