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桜咲く地の気まぐれ日記

管理人の半暴走日記です。勢いのまま書いてることもあるので支離滅裂でも生暖かい目で見てくださいな。

RSE物語―ハギ老人の小屋 Ⅱ ―

一向にバッジから目を離さないナオに、ツツジが控え目に声をかけた。

 

「あの、バッジがどうかいたしまして?」

 

ナオがようやく顔を上げた。

 

 

「多少ほこりで汚れてはいるけど、傷がないからいいわ」

 

「は―――?」

 

「ところで、なんでここ、こんなに暗いの?」

 

ナオはツツジの反応を無視し、天井に目を向けた。このジムに入った時からの疑問だ。

 

「え、あ、はい。いわポケモンはそのほとんどが洞窟などの暗い場所で生活していますでしょう?ですから、いわポケモンが生活しやすく、かつ動きやすい場所をと思ってこのような作りにしましたの」

 

「ふぅん……」

 

ナオはひとしきりジムの中を見渡すと、別れを言ってジムを出た。

 

と、そこで待っていたのは。

 

「あ、ナオ!」

 

ナオの顔が一気に不機嫌になる。が、その表情の変化は微々たるもので、気づきにくい。

 

ジムの外で待っていたユウキも、その表情の変化には気づかなかった。

 

「…………なんでいるの?」

 

「この辺りの分布調査やってたんだけど、ナオのジム戦が気になって。でもそのバッジを持ってる、ってことは勝ったんだね。おめでとう!」

 

「………………」

 

ナオは無言を通してバッジをカバンにつけようとした。すると、そこにまたユウキの声がかかる。

 

「あ、そうだ。よかったらこれ使う?一応持ってきたんだけど、ボクは使いそうにないからさ」

 

そう言ってユウキがカバンから取り出したのはバッジケースだった。